Magic LanternをインストールしたEOS 5D Mark3で720p60FPSなRAW動画を撮影してみました。
canon一眼レフの改造ファームウェアMagic Lanternとは
Magic Lanternとは、キヤノンの一眼レフのファームウェアをハックして機能を拡張するソフトウエアです。
もちろん非公式なファームウェアなので動作の保証や一眼レフカメラが壊れる危険性がありますが通常のファームウェアではできない設定ができます。
今回はCanon EOS 5D3でRAW動画を撮影してみます。
Magic Lanternをインストールできる一眼レフカメラの中では最上位機種です。
ほかにも初代EOS MやEOS 5D2などでもMagic Lanternをインストールしてraw動画を撮影できるようなので、Magic LanternとRAW動画撮影、編集を体験してみたいならEOS MやEOS 5D2の中古を漁れば安くRAW動画を体験できます。
いまだと中古を楽天で探せばEOS 5D2が5万〜6万くらいで購入できそうです。
Magic LanternでRAW動画を撮影する設定
まずはEOS 5D3を動画モードに切り替えたあと、Qキーを押して画質を720p60FPSに設定します。
magic lanternのメニューの設定
ゴミ箱ボタンを押してmagic lanternの設定画面に入ります。
動画設定のタブまで移動したらRAW video(MLV)をONにしてQキーを押し、その先の設定へ進みます。
Resolutionを1280*432に設定、 Aspect Ratioを16:9に設定しました。
16:9なのに解像度が1280*432っておかしい解像度になっていますが60FPSで記録するとheightが押しつぶされてしまうようで、これは現像時に修正します。
RAW動画の扱い、DNG連番ファイルへ書き出しと動画編集
MLV AppでDNG連番ファイルへ書き出し
MLVファイルは編集ソフトで扱えないので現像します。上記で記述したようにheightを修正しなければならないのですが、MLV APPを使うことで簡単に修正できます。
MLV APPはWin Mac Linuxのマルチプラットフォームで使えてGUIや機能も充実しているのでおすすめです。
Making a New MLV Processing App! [Windows, Mac and Linux]
MVL APPで.MLVファイルを開いた様子、右下を見ると自動でheightに1.67xが掛かって正常なアスペクト比になっています。
これでアスペクト比を正常にしてDNG連番ファイルのRAW動画を書き出せます。
Davinci Resolveで編集、カラーコレクション
動画の編集にはDavinci Resolveを使いました。ブラックマジックデザインが開発と販売しているソフトでカラーコレクションの領域ではトップシェアです。
無料版でもかなり高機能で素人のRAW動画編集には十分な機能が使えるので手軽にRAW動画編集を体験できます。
まだ日本語の解説サイトがなかなかないので機能を使いこなしたい場合は参考書籍を買ったほうが良さそうです。Adobe PremiereProなどとは違ったノード管理というエフェクト管理にクセがあります。
RAW動画を撮影する際の注意事項
- 4GBだと1分ちょいしか取れないのでCFのフォーマットを変える必要があった。(exFAT)
- 128GBCFでもそんなに長く撮れない
- 音を録音できないので別撮りする必要がある