SteamのLinuxでWindowsゲームの起動をサポートする”Proton”を利用してゲームを起動してみました。
SteamにWineを統合した技術”Proton”
ベースとなっているシステムはLinuxの有名なWindows互換アプリケーションを動作させるWineです。
このProtonはWineをベースにCPUパフォーマンスの最適化やフルスクリーンサポート、コントローラーサポート、Direct12をVulkanベースで実装するなどゲーム用途に調整されています。
またベータ版ですがSteamに統合されている機能なのでLinuxバージョンのSteamクライアントからインストール、起動をできます。
Steamで起動確認されているWindowsゲーム
SteamのProtonニュースにて、ベータ版なのでサポートされているというのは語弊がありそうですが、起動が確認できたゲームが公開されています。起動できるタイトルは以下のように発表されています。
Beat Saber
Bejeweled 2 Deluxe
Doki Doki Literature Club!
DOOM
DOOM II: Hell on Earth
DOOM VFR
Fallout Shelter
FATE
FINAL FANTASY VI
Geometry Dash
Google Earth VR
Into The Breach
Magic: The Gathering – Duels of the Planeswalkers 2012
Magic: The Gathering – Duels of the Planeswalkers 2013
Mount & Blade
Mount & Blade: With Fire & Sword
NieR: Automata
PAYDAY: The Heist
QUAKE
S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl
Star Wars: Battlefront 2
Tekken 7
The Last Remnant
Tropico 4
Ultimate Doom
Warhammer® 40,000: Dawn of War® – Dark Crusade
Warhammer® 40,000: Dawn of War® – Soulstorm
Google Earth VRがありますがこれはVRテスト用でしょうか、VRゲームも動きそうです。Doomなどの古いゲームもありますが、ニーアオートマタや鉄拳7などの最新コンシューマー機でも発売されている比較的新しいゲームもプレイできるようです。
UbuntuでSteamのWindowsゲームをプレイしてみる
上記リスト以外にも試せるようなのでubuntuにLinux版のSteamクライアントをインストールしてWindows版用のゲームをプレイしてみます。
Windows用のゲームをプレイするにはSteamクライアントの設定からSteam Playを有効化してProton Betaを有効化します。
これでWindows用のゲームを起動できます。とりあえずUltra Street Fighter 4を起動してみます。
無事インストールと起動ができました。ベンチマークを回してみます。
しっかりとRyzen7 RX480が認識されていました。OSはWindows7 64bitとなっています。
もちろんしっかりゲームもプレイ可能
XBOX360用のコントローラーを接続して操作ができました。
X-inputのコントローラーなら難なく利用できそうです。
やはり一部ゲームはプレイ不可能
DEAD OR ALIVE 6が無料ダウンロードできたのでそちらもインストールして起動してみましたがプレイできませんでした。こちらは最新ゲームなのでなにか新しい要素があると起動しないかもしれません。
Linuxですべてのゲームがプレイできる日も近い?
Steamでは昔からDota2やCS:GOなどの人気タイトルのLinux版をリリースしていたり、SteamOSというLinuxベースのOSが搭載されているマシンを開発していたりとLinuxへの移植に積極的です。もしかしたらLinuxで多くのゲームをプレイできる日がくるかもしれませんが、Google Stadiaのようにクラウドゲーミングストリーミングの足音も聞こえてきているので、OSとデバイスを問わずにストリーミングでゲームがプレイできるようになる日のほうが早いかもしれません。
コメント